行動変容ステージ 運動へのアプローチ

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さて、前回の記事で、父の日に部屋着をプレゼントして、行動変容のきっかけ作りにしようという内容を書きました。

前回の記事はこちらをご覧ください。

行動変容ステージモデルとは

まずおさらいです。
行動変容には5つのステージがあり、以下のように分けられます。

無関心期:とくに興味・関心がない状態
    (6ヶ月以内に行動を変えようと思っていない) 
関心期:なにかしようと興味・関心はあるが、特に行動していない
    (6ヶ月以内に行動に移そうと思っている)
準備期:興味・関心がある対象のものを始める準備をしてはじめている
    (1ヶ月以内に行動に移そうと思っている)
実行期:関心のあるものをやり始めて6ヶ月未満
維持期:関心のあるものをやり続けて6ヶ月以上経過した

この5つのステージを通して人が行動・生活習慣を変えると考えられています。

具体例

主人公のお父さん

食生活に気を付けていない。

運動習慣がなく、特に運動しようと思っていない。

去年より服のサイズがアップし、LLの洋服を着ている。

というお父さんがいたとします。

今回は運動習慣にフォーカスして見ていきたいと思います。

無関心期

この主人公のお父さんの場合、「運動しなよ!」と言っても多分運動しません。
なぜなら、”特に運動しようと思っていない”無関心期にいるからです。

無関心期の人にはまず、運動に関心をもってもらう必要があります。

関心を持つためには、運動することによって得られるメリットを理解してもらう方法がおすすめです。

娘からだと、「運動して痩せたらかっこよく見える」だとか、「健康で長生きしてほしい。」などお父さんが運動することでどんなメリットがあるかを言ってみると効果があると思います。

関心期

それで、「やっぱり、ちょっと太ってきたから運動した方がいいのかな」と思ってくれたら関心期へ移行します。

お父さんが「運動してみようかな?」と運動に関心を思っている時に
「どんな運動をする?一緒にウォーキングする?」など、具体的な運動を提案してみるのはどうでしょうか。

「そうか、そのうち(6か月以内に)運動をしてみようかな!」と思っているのも関心期です。

準備期

娘からのアプローチで、
「そうだなー、運動してみよう!ウォーキングするなら靴を新しく買おうかな」など、行動を変えることを周りに伝えたりして、1ヶ月以内に運動を始めそうであれば、準備期に移行します。


いつ、その行動を起こそうと思っているかはステージを把握するために大切です。

実行期

よし、今日から毎日ウォーキングをしよう!と行動を始めてくれれば、実行期です。
*頻度は、毎日でも週に3回でもなんでも良いです。自分で決めた目標を実行しているかという点が大切です。

人は、新しく始めた行動を維持し習慣化するのは大変です。習慣化には、ルーティンに組み込むことが大切です。

ここで、「毎日頑張っているね」など行動をポジティブに評価されるとモチベーションの維持につながります。周りからのサポートは大切です。

私も、自分の行動の習慣付けに苦労しました。
下の記事の「習慣付けの3つのR」という部分もおすすめの内容です。

維持期

「毎日のウォーキングが、6ヶ月以上つづけられています」となっていれば維持期に突入します。

維持期に入れば、ウォーキングがほとんど習慣化しているのではないでしょうか。

6ヶ月以上改善した行動・生活習慣がとれると、行動変容の維持ができていると考えられます。

まとめ

今回は父の日のプレゼントがテーマです。


6月に部屋着をプレゼントしてもらったことをきっかけに、もともと運動習慣がない、運動に興味のない人が「部屋着を着るために運動しよう!」と思ったら関心期や準備期です。
そこから、ウォーキングを始めたら実行期へステージが上がっていくという過程を書いてみました。

成人の行動変容を促すのは大変です。

対象の人が、今どこのステージいるかを把握し、一つひとつのステージを乗り越えていくために、それぞれのステージに合わせた働きかけが大切です。
違うステージのアプローチを行っても効果的ではありません。

行動変容は次のステージに行ったら、ずっとそのステージをキープし続けるのではなく、ステージを行ったり来たりしながら、少しずつ行動が変わっていくと言われています。


本人の意思だけでなく、行動を継続できるような周りからの働きかけが大切です。

私の場合は

父が糖尿病のリスクがあると診断された頃

・運動しないとやばいよ!!と言ってもちゃんとやっているのか不明
・ちゃんと運動してる?と何回も聞くとしつこいと嫌がれる

部屋着をあげるついでに、毎年声掛けをすることで、少しでも健康に生きてくれたらいいなと思って始めた部屋着のプレゼントです。

私の父は今でもウォーキングを習慣的に行っていて、部屋着をプレゼントして効果があったなと感じています。

実行期から維持期への移行は、行動を変えて6ヶ月継続できたかが境目なので、
6月から夏用部屋着を着れる1シーズンでは多くても「無関心」「関心」「準備」「実行」の間の移行までが最大になります。

まったく関心がない人が、関心を持つだけでも大きな進歩です。


私は、今後も運動習慣を維持、健康でいられるように、父の日に部屋着のプレゼントを続けようと考えています。

おしまい

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